お菓子の豆知識
和菓子の歴史
- 古代の木の実、果物の時代
- 縄文時代。天然の木の実や果物による菓子。
- 餅や団子などの加工技術が進んだ時代
- 木の実を粉砕して、水でアクを抜き丸めたもの。これが団子の始まりと言われています。
- 唐菓子の伝来した時代
- 平安時代に遣唐使が派遣されて持ち帰ったものの中に「唐菓子」(からくだもの)がありました。もち米やうるち米、麦などをこねたり、大豆、小豆に塩を入れて油で揚げたものなどがありました。
- 茶の湯が発達した時代
- 鎌倉時代に日本臨済宗の開祖、栄西禅師が宋から茶の木を持ち帰って、分植したことから喫茶の風が発達しました。茶の湯の流行です。これとともに菓子類も趣向を凝らすようになり、製菓技術が進歩して現代の和菓子の大きな基礎となりました。
- 南蛮菓子渡来の時代
- マルコポーロの「東方見聞録」(1307年)により、南蛮人と言われたポルトガル人やスペイン人、オランダ人などが日本に関心を持って渡来しました。そして南蛮菓子と言われる、ハルテ、カステラ、コンペイトウ、ビスカウトなども入ってきました。
- 国内における戦が終焉した江戸時代
- 戦のない平和な時代になり、菓子を食べる余裕が生まれたことで、菓子の製法や技法も著しく進歩しました。寒天などが生まれ、ようかんや、落雁、饅頭、葛餅などが作られるようになりました。
- 洋菓子が渡来した明治維新から現代
- 明治時代になると新政府から鎖国令が解かれ、西洋物や文化が激しい勢いで入ってきました。西洋菓子の技法が和菓子のさらなる発展に貢献しました。
和菓子の種類
餅もの(米を原料とした餅を使っている菓子)他に大福、おはぎ
笹もち |
会津七福団子 |
蒸しもの(蒸して作る菓子)
薯蕷(上用)まんじゅう |
あわまんじゅう |
焼き菓子(焼いて作る菓子)
桜もち |
どら焼き |
カステラ |
栗まんじゅう |
流しもの(方に流し込んで作る菓子) 水ようかん |
練りきり(餡を主体にして型を作る菓子) 上生菓子(こすもす) |
おかもの(別々に作ったものを最後に組み合わせた菓子) 最中 |
打ち菓子(型に入れ、打ち固めた後、取り出した菓子) 落雁(らくがん) |
「おはぎ」と「ぼたもち」の違い
- もち米を粒あんで包んだものを会津若松市では、春も秋も「おはぎ」と呼んでいます。他の地域では、牡丹が咲く春に食べるのを「ぼたもち」、萩の花が咲く秋に食べるのを「おはぎ」と呼んでいます。
6月16日は、和菓子の日
- 西暦848年(承和15年・嘉祥元年)の夏、仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えて、疫病を除け、健康招福を折誓し、「嘉祥」と改元した古例にちなみ、6月16日は和菓子の日に制定されています。全国各地で和菓子にちなんだイベントなどが開催されます。